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ニュースリリース:2025.05.14
S&JとサイリーグHD、サイバーセキュリティサービスの共同開発に向けた戦略的パートナーシップを締結~企業・組織のサイバーレジリエンスを高め、安心してDXに取り組める環境を支援~
セキュリティ監視サービスやセキュリティ事故対応などのサイバーセキュリティ事業を展開するS&J株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三輪 信雄、以下「S&J」、証券コード:5599)と、株式会社チェンジホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役兼執行役員社長:福留 大士、以下「チェンジHD」、証券コード:3962)の子会社で、サイバーセキュリティ事業を推進する中間持株会社であるサイリーグホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:高谷 康久、以下「サイリーグHD」)は、日本の企業・組織におけるサイバーレジリエンスを高めることを目的として、サイバーセキュリティサービスの共同開発および提供に関する戦略的パートナーシップを締結したことを発表いたします。

近年、国家レベルの高度なサイバー攻撃や、生成AIを悪用した新たな手口が急速に拡大しており、従来の防御策だけでは脅威を完全に封じ込めることが難しくなっています。攻撃は巧妙化・複雑化の一途をたどり、標的型攻撃やゼロデイ攻撃、さらにはサプライチェーン全体を巻き込む攻撃など、組織の規模や業種を問わず被害を及ぼすリスクが高まっています。このような状況下では、攻撃を受けることを前提とした「備え」が不可欠であり、被害を受けた際にも迅速な対応を通じて、影響を最小限に抑え、継続的に事業を運営していくための「サイバーレジリエンス」の強化がこれまで以上に重要視されています。
しかしその一方で、こうした高度化する脅威に対応できる人材の確保は多くの企業にとって大きな課題となっています。特に、サイバーセキュリティ分野における深い専門知識や実践的な対応力を持つ人材は、世界的に見ても不足しており、限られた人材を各企業が個別に確保・育成するのは現実的に困難です。中小企業のみならず大企業においても、24時間体制での監視や緊急時に対応できる組織体制を自社単独で整備することは負担が大きく、外部の専門機関と連携した柔軟な体制構築が不可欠となっています。
こうした課題に対応するため、本パートナーシップでは、チェンジHDグループとの連携により多様な業種・規模の顧客接点を有するサイリーグHDと、サイバーセキュリティ領域において長年にわたり実績を築き上げてきたS&Jが、両社の強みを持ち寄り、共同で新たなセキュリティサービスの開発・提供に取り組みます。
サイリーグHDとそのグループ会社は、全国の企業・自治体とのネットワークを活かした幅広い課題把握と展開力に強みを有しています。一方、S&Jはセキュリティ監視、脅威検知、インシデント対応といった実務に精通した多くの専門人材を擁し、先進的な技術力と運用ノウハウを持っており、両社の連携により、従来は一部の大手企業に限られていた高度なセキュリティ体制を、より多くの企業・団体が活用できるようになります。
なお、本パートナーシップの第一弾として、「インシデント対応サービス(以下、「IRサービス」)」と「SOCサービス」を共同開発します。
「IRサービス」は、事前に契約を結んだお客様のITネットワークの状況を把握し、必要なセキュリティ対策のアドバイスをした上で、万一のサイバー攻撃の被害発生(インシデント発生)時にはセキュリティの専門チームが即座に対応します。事前に契約しておくことで、専門家の確保や対応開始までの時間的ロスを短縮し、被害を最小化することを目的としております。
また、「SOCサービス」は、お客様のSecurity Operation Centerとして、アナリストが24時間365日体制でお客様の情報システムを監視・運用し、アラートや関連する情報システムのログを分析し、脅威があると判断した場合は具体的な対処やアドバイスをします。
なお、両サービスの詳細は近日中に発表する予定です。
本パートナーシップを通じて、S&JとサイリーグHDは、日本企業・組織が「サイバー攻撃を受ける前の備え」と「万が一の際の迅速な対応」の両輪を確実に持てる環境づくりを目指してまいります。単なる防御を超え、攻撃を受けても短時間で復旧し、事業継続を可能にするレジリエンスを各組織の現場に根づかせることが、今後のデジタル社会において不可欠です。両社の共同サービスを通じて、安心してデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進できる日本の社会基盤の強化に貢献してまいります。